こんにちは、ホテル玉之湯です。
今回は少し視点を変えて、「宿経営」や「地域と共に歩む中小企業」として、今後ますます注目される「統合報告書」についてお話ししてみたいと思います。
皆さま、「統合報告書」と聞いて、どんな印象を持たれますか?
「大きな会社の話でしょ?」と思われた方も多いかもしれません。実は今、その波が私たちのような地域に根ざした中小企業にも確実に押し寄せています。
なぜ今、「統合報告書」なのか?
私たち中小企業にも求められてきているのは、「どんな価値を、どんな想いで、誰と共に育んでいるのか」をきちんと伝えること。
以下のような背景から、宿泊業を含むすべての業種で、企業姿勢を「見える化」することが重要になってきています。
① サステナビリティ経営の広がり
環境への配慮、地域との共生、スタッフの働きやすさ…。
これらは今や“企業の魅力”として大切な評価軸になっています。私たち宿泊業も、「環境にやさしい宿づくり」や「スタッフの笑顔」を形にして伝える必要があります。
② 人的資本・非財務情報の開示
売上や利益だけでなく、「どんな人材を育てているか」「どんな地域貢献をしているか」といった“心のある数字”にも注目が集まっています。
③ 取引先や地域からの信頼
今後は宿泊業においても、地元の金融機関や自治体、観光関連団体との連携がますます重要に。
統合報告書を通じて「信頼できる宿」としての姿勢を伝えることは、新たなパートナーシップを築く第一歩になります。
実際に取り組む中小企業も
例えば、地域密着型の製造業やサービス業の中小企業が、簡易的な統合報告書を発行することで、新たな取引先を得たり、メディアに取り上げられたり、採用活動に効果を上げたりしています。
「小さなレポートでも、大きな信頼に。」
これは、私たち玉之湯にもきっと通じる考え方です。
まずは、こんな形から
「統合報告書」といっても、最初から立派な冊子にする必要はありません。
以下のような5ページ程度の構成で、気軽にスタートすることができます。
- 宿の紹介と理念
- 売上・宿泊者数などの基本データ
- スタッフ育成、エコ活動、地域連携の取り組み
- これからの目標(例:ゼロカーボンやDX対応)
- 経営者のメッセージとストーリー
PDFにしてホームページに掲載するだけでも、「この宿は未来を見ている」と感じてもらえるはずです。
「宿の想い」を、信頼のカタチに
これからの時代、宿も「選ばれる理由」がますます問われていきます。
統合報告書は、私たちの信念や取り組みを丁寧に伝える、まさに“信頼と共感を育むための道具”。
玉之湯も、「人にやさしい宿」「地域とともにある宿」としての想いを、しっかりと形にして発信していきたいと思っています。
今こそ、「小さな宿から、確かな信頼を発信する」時代。
その一歩を、皆さんと一緒に踏み出せたら嬉しいです。



2025年4月19日


2025年4月18日
春の信州に咲く、誇り高き桜 〜オオヤマザクラの風景を未来へ〜


2025年4月17日


2025年4月16日
【次世代に伝えたい信州の風景】~静寂にたたずむ冬の芸術・大町市八坂「大滝」~


2025年4月16日
【美ヶ原高原】標高2000mの静寂と絶景|自然のままに守られた信州の宝


- 2025年4月 (16)
- 2025年3月 (12)
- 2025年2月 (2)
- 2025年1月 (7)
- 2024年12月 (1)
- 2024年9月 (1)
- 2024年5月 (1)
- 2024年1月 (1)
- 2023年12月 (1)
- 2023年11月 (2)
- 2023年10月 (8)
- 2023年9月 (7)
- 2023年5月 (1)
- 2023年2月 (1)
- 2023年1月 (2)
- 2022年11月 (2)
- 2022年10月 (2)
- 2022年9月 (1)
- 2022年4月 (3)
- 2022年3月 (7)
- 2022年2月 (8)
- 2022年1月 (13)
- 2021年12月 (30)
- 2021年11月 (5)
- 2021年6月 (1)
- 2021年4月 (2)
- 2021年1月 (1)
- 2020年10月 (1)
- 2020年8月 (2)
- 2020年7月 (2)
- 2020年6月 (4)
- 2020年5月 (1)
- 2020年4月 (4)
- 2020年3月 (20)
- 2019年7月 (1)
- 2019年6月 (1)
- 2019年5月 (4)
- 2019年4月 (6)
- 2019年3月 (5)
- 2019年2月 (5)
- 2018年11月 (1)
- 2018年5月 (1)
- 2018年4月 (1)
- 2018年3月 (5)
- 2018年1月 (1)
- 2017年7月 (1)
- 2017年6月 (5)
- 2017年3月 (2)
- 2017年1月 (6)
- 2016年4月 (2)
- 2016年3月 (1)
- 2016年2月 (1)
- 2016年1月 (1)
- 2015年12月 (1)
- 2015年11月 (1)
- 2015年10月 (1)
- 2015年9月 (4)
- 2015年8月 (1)
- 2015年4月 (2)
- 2015年2月 (3)
- 2015年1月 (3)
- 2014年12月 (16)
- 2014年11月 (26)
- 2014年7月 (1)
- 2012年11月 (2)
- 2010年12月 (1)
- 2010年11月 (4)
- 2009年12月 (16)
- 2009年11月 (11)
- 2008年12月 (20)
- 2008年11月 (10)
- 2007年12月 (11)
- 2006年12月 (16)
- 2006年7月 (1)
- 2006年4月 (14)
- 201年11月 (1)